死んでも命のあるように

2014年10月22日13時27分。一生忘れられないし一生後悔する日。
目じりの涙。ワシが間に合わんかったことか辛く苦しかったからか。
どっちでもいいや。涙を流すほど感極まったんやな。その事実だけは残るんや。
きっと家におりたかったんやろ。

片親一人っ子のワシにとって、あるときは父であり母であり姉であり妹であり
ライバルであり喧嘩相手であり、そして１番大好きな友達でもあった。

あんたおったけん、オレ、色々な別れも乗り越えられた。
あんたおらんようなったら、オレ、１人やな。終わりや。
人づきあいがヘンにうまいところはおじいに似て人づきあいが極端にヘタなところはあんたに似てしもたな。ほんと影響与えていただいた。

覚悟しとったんや。良い方に悪い方に転んでもケジメると。
これもまた天命か。きちんとせんかったワシが悪いんや。何の言い訳もせん。
一生継いでいく。どれくらい自分に残り時間があるのかわからないけど。

ちょっとでも孝行なり義理を通しておけばこんな後悔することもなかっただろう。
後悔なんて一番の悪で大嫌いだ。生きてるときにしてあげるから孝行なのだ。
もう正直何も思い浮かばないところがある。

オレはここで終わりでいいとおもっていたからちょっとわからない今は。

死んでも命のあるように―――。くそ。こんなに悔しくて腹立たしいのに、だけど自分がわからないことはいままでなかった。

言えるのはオレがちょっとでも分け与えられるなら躊躇なく与えてた。
こういうのって所詮皆口だけで、オレもそういうところあったけど
今回は本気だ。未だに本気で思ってる。

ちょっとわからない。ただ冒頭に挙げた日は一生忘れないし一生後悔。