西岡―ドネア

世紀の第一戦。
日本ボクシング史上最高のビッグカード（ジョフレvs原田、ロペスvs大橋凌ぐと思う）。
軽量級の世界的カリスマビッグダルチニャンを撃破、WBCバンタム級で10度の防衛を誇る日本のエース
長谷川穂積を下した3階級王者モンティエルを2Rで沈めた
パッキャオ２世フィリピーノラッシュ４階級王者ノニト・ドネアに
日本人史上初のWBC名誉王者の称号を得、長谷川穂積からTKOを奪い２階級制覇を達成した
メキシコのヒーロージョニー・ゴンザレス、世界的スター兄弟の弟ラファエル・マルケスを相手に
見事海外で防衛を果たした日本の英雄西岡利晃という軽量級世界一決定戦が実現。

下馬評はドネア有利で個人的にも中盤ドネアＴＫＯ勝利と予想。
結論からいうと９ＲＴＫＯでノニト・ドネア勝利。
WBCダイヤモンドベルトを獲得そして自身のWBOとIBFのタイトルと併せ３団体統一を達成。

内容から言うとドネアの身体的スピードは異次元！ダルチニャン戦、モンティエル戦を見ていたので
衝撃こそ少なかったがそれでも「マジかよ..」

ハンドスピードや出入りのスピードというより個々のみならず
身体全体が凄まじかった。
何より左フック.でなくともほぼ左の決着だろうとおもったが
極めは右という.「右もかよ..」.底が知れない末恐ろしさを感じた。

たらればはご法度だが致命的なミスはブランクだろう。30中盤で1年以上実戦から遠ざかり歴史的怪物と
対峙する等無謀以外の何物でもない。それが露呈された結果。この辺はオッズのドネア１：西岡５にも
反映されているように思う。

かといってコンスタントに防衛戦なり調整試合を行ったうえで
今日を迎えたとしても・・正直勝つイメージはわかなかった（上手く行けばドローという消極的な予想に終始する）

厳しい結果だがこれがプロの掟なのかなぁと素人ながらに実感します。

しかし西岡選手は何ら恥じる事はない。むしろ革命的な事を次々と実現して
その集大成が日本ボクシング史に残る、いや塗り替えるような歴史的大一番という運びに至った。
日本が誇る軽量級のレジェンドでしょう！

本田会長は「引退」を明言している。個人的にも「お疲れ様。ありがとうございました」という気持ち。
ただ西岡選手は言う。「悔しい」と。
正直あくまで俺個人がそう言う感情を抱いたときは「このままでは終われない」という結論に至る。

勿論決断するのは西岡選手だし競技の性質上軽はずみな事は言えない。
ただ後悔は..悔いだけは当然ながら残して欲しくないと思います。

西岡選手、引退にせよ続行にせよ決断は急がないで。そして本当にありがとうございます。
ドネア選手、あなたは軽量級のパウンドフォーパウンドだ！すごすぎる..次は５階級制覇目指して頑張って。